TRIVIA
\飲み屋で披露してはいけません/
心の中で焼酎に浮かべるだけにしましょう。
焼酎は糖質ゼロ!プリン体ゼロ!
最近は樽熟成の焼酎も人気になってきているが、ここで問題になるのが色。焼酎は着色度・吸光度について厳しい規定があり濃い琥珀色の焼酎を売ることができない。昔はウイスキーやブランデーと見た目で混同しないように、とのことだったらしいが現在はその規制を緩和しようと働きかけている業界の動きもある。
原料はどちらもサトウキビ、そしてどちらも蒸留酒。ラム酒はサトウキビのしぼり汁を原料とするが黒糖焼酎は固形の黒糖を使い、さらに米麹が使われる。本来、麹はデンプンを糖化させるために必要とされているのでもともと糖である黒糖に使用する必要がない。しかしラム酒との違いを明確にするために米麹を使用したものを黒糖焼酎としている。また、黒糖焼酎には国産品なので関税がかからない。
黄麹を使う日本酒に比べて、焼酎は黒麹を使用したものが多い。黒麹は多量のクエン酸を生産することによって発酵時の腐敗を抑制することができるので南の温かい地域で作られる焼酎によく使われる。なお、白麹は黒麹の突然変異種として発見された。
米軍占領下からの日本復帰時に特例措置として製造許可されたため奄美大島、喜界島、徳之島、沖永良部島、与論島の5島で27蔵でしか製造できない。
鹿児島は桜島の火山灰からできたシラス台地で土地がやせており、台風の直撃などもあるので米が育ちにくかった。中国から琉球に伝わっていたさつま芋を前田利右衛門が鹿児島に持ち帰り定着させた。その後、日本全国で飢饉が起こった際に育てやすいさつま芋が全国に広がった。鹿児島の人は中国から伝わったのでさつま芋を唐芋(からいも)と呼び、その他は薩摩地方から伝わったので薩摩芋と呼ぶ。
焼酎のラベルを見ると原料にタイ米と記載されていることがよくある。国産米(ジャポニカ米)に比べてタイ米(インディカ米)は麹造りに適していて昔からよく使われる原料である。最近は地産地消として国産米や地域の米を使用している蔵も多いが、国産米を使用していろいろ実験したが結果タイ米でしか出せない味として戻す蔵もある。